DX(デジタルトランスフォーメーション)と日本企業
お世話になっております。怪者でございます。
世の中、DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれ、経産省も重い腰を上げて改革の推進を行っていますが、DXって何?って感覚の人が多いんじゃないでしょうか?
簡単に言うと、風土・文化・業務・人の腐ったところは全部捨てて、しがらみのない儲かる商売をしようということです。
簡単すぎて、マジか!って感じですが、もう少し正しく書くと、
企業運営の結果や世の中にある大量のデータと新しいデジタル技術を使って、お客さまや世の中のニーズに沿ってビジネスモデルを変革させること。
それを実現させるために、仕事のやり方どころか在り方までを見直し、業務プロセス・組織・風土・文化を捨てるところまで切り込み、競争上の優位性を確立させる。
ということなんです。
例えば、電通が一定以上の年齢の人を正社員からフリーランス契約に変えることも、本社を売りに出して売り先から丸々借り受けるのも、富士通がいろいろな関連会社を取捨選択しながら吸収していっているのもDXの一環であると考えます。
終身雇用が怪しくなってきた今、DXに進むのは効率的であり、テレワークが急激に進んだことで、本当は必要のない仕事や仕事のできない人間のあぶり出しにも成功している、このタイミングは千載一遇として上場企業やその関連会社を中心にDXに舵を切るのではないかと思います。
ハンコがなくなっていくのもデジタル技術を使ったDXなんです。
本人を証明するのにハンコは必要がないということに世の中が気付いたんですね。
諸手を挙げて喜べない人もそれなりにいるかも知れませんが、しっかり仕事で成果を出せている人がいきなり職を失うことはないでしょう。
しかしながら、日本企業には新卒採用を重要視しており、それを育てる文化があります。
リクルートのような自助努力でスキル・キャリアアップし35歳までには、退職を推進している企業ならまだしも、日本企業には人を育てていくという文化が根強くあり、DXとは真逆の考え方が残っています。
先に書いた電通は元から人を育てる体質ではない企業であり、富士通は新卒を育てる文化はあるものの、他社の有能な人材を吸収することもやっており、大量のデータで人材を評価し、整理も進めています。
DXに乗り遅れた企業はパフォーマンスが発揮できず本流に残れない可能性もあり、勝者と敗者の色がくっきりしていくのかも知れません。
ちょっとオレ、残っていけるか自信ないなと少しでも感じる方は今のうちにDXについて勉強して、自分に課せられているKPIをクリアできるようにがんばった方がいいかもしれませんね。
では、また。