怪者の戯言 / genuine genius on TOKYO

東京のすみっこからスゴイ!オモロイ!を探してます。

政府・官僚が考えている未来の日本

 

お世話になっております。怪者でございます。

 

先日、掲載した第4次産業革命がやってきたにも書きましたが、第4次産業革命とはテクノロジーの進化が加速化していきます。

 

その加速化を担っているのがAIです。

AIと元々コンピューターが持つ大量情報の高速処理とが組み合わせられて、新素材の研究や検証に役立っており、特定の分野では人間を超えるパフォーマンスを生み出しています。

今、話題になっている新型コロナワクチンの開発にも利用されており、過去には何年も掛かっていたワクチン開発を著しく短縮させています。

 

 

3Dプリンターをご存じですか?

今までの製造機械では作製が難しかったものが、作製できるようなっています。

医療界ではその技術を利用し腎臓を3Dプリンターで再現するようなことも実践されています。

これが実用化されれば、腎臓移植を待っている患者には夢のような話です。

本人の細胞から生成したIPS細胞から腎細胞から3Dプリンターで腎臓を作製することが可能になります。

腎臓以外にも作製できる臓器が増えていけば、製造コストも下がり、いずれは痣や火傷の治療や複雑骨折の治療に範囲が広がっていくでしょう。

高度化していけば脳や循環器への適用も考えられるのかもしれません。

 

 

RPAをご存じですか?

Robot Process Automationの頭文字を取った言葉なのですが、一連の流れの決まった業務をまるでロボットにさせるようにコンピューターを用いて自動化させる技術です。

すでに実用化されており、事務作業の負担軽減の一翼を担っています。

現在のRPAはまだ作業を定義してあげる必要がありますが、前述のAIを用いることができるようになれば、仕事を人に教えるように説明すれば解釈して学習することも可能になり、繁雑な業務も自動化できるようになるでしょう。

 

 

日本では少子高齢化であることが知られていますが、労働人口が減っていき、高齢者が増えていきます。

致し方ないことですが、それは止まりそうにはありません。

 

今の若い人は仕事にありつけても忙しいばかりで低賃金。

物欲を適えられるような状況にないのです。

にもかかわらず、身近なものの価格は上がっていく一方。

恋愛も結婚も出産も子育ても若者には興味が沸くところまでいかないのが現状です。

 

負の連鎖です。

 

外国人労働力確保のために日本も移民を解禁すべきだという人がいますが、政府は一向に前向きではありません。

治安維持の側面などを鑑みた場合に難しい面があるのも事実です。

また、みなさんもうすうす気が付いてきているのかも知れませんが、日本はもう先進国と呼べるほど魅力がないのです。

国民がお金を持っていないことが何よりの証拠です。

しかしながら、マーケットでは日本買いがとまらず、証券取引所や為替取引所ではバブル状態となっています。

 

このままでは国家転覆も予想されるため、政府はものづくり日本を合言葉に進めてきた製造立国からクールジャパンという合言葉で観光立国に舵を切ったのです。

クールジャパンについては成功しているとは言えませんが、オリンピック誘致も功を奏して、順調に外貨が稼げるようになってきています。

残念ながら、その最中に新型コロナウイルスがもたらされ、観光地は閑古鳥が鳴いている状況になってしまいました。

 

 

政府や官僚は未来をどう考えているのか?

労働人口が減っていくことに歯止めは聞きません。

コンパクトな国家運営にするべきだとおっしゃる方もいらっしゃいますが、立法をコンパクトにするだけでは何の効果もありません。

行政をコンパクトにする必要があるのです。

例えば、警察官を半分にしたり、市区町村の職員を半分にすることです。

そこが本質なんですが、テレビの向こうで居眠りしている議員にばかり目が行くようです。

でも、本当にコンパクトにして大丈夫でしょうか?

治安が下がり、国民にも負担が増えることになるでしょう。

 

 

政府・官僚が考えている未来は、低下する労働人口については外国人に担ってもらうのではなく、コンピューターに担わせる想定なのです。

新型コロナウイルスの蔓延は日本では難しいだろうとされてたテレワークの普及を推し進めました。

テレワークと共にVR技術と5Gなどの高速通信網が合わされば、どこにいようともまるでオフィスや作業現場、手術室などの特殊な環境も含めた、その場所にいるかのように仕事ができるようになります。

そこにAIやRPAが組み合わされば、一度仕事を見せてあげれば、コンピューターが代行してくれます。

コンピューターは疲れません。

しかも複製ができるのです。

元々早いのに、並行で作業をさせることも可能になります。

 

 

本当にそんな時代が来るのかと疑念を抱く方もいらっしゃるとは思いますが、足元では少しずつ刷り込みのようにカルチャーとして埋め込まれてきています。

例えばSUICA。

もうしばらく券売機を使っていないという方も多いのではないでしょうか?

店員などの人でなければ、難しかった小売店ファミリーマートをはじめとしたコンビニエンスストアユニクロで普及が進むセルフレジなどはその一端です。

電子マネーもその1つ。

現金でなくとも買い物ができれば、店員が人である必要性はより減っていきます。

少しずつ、カルチャーとして浸透させていっているんです。

近未来にアマゾンの倉庫のような自動化が進めば、VR技術でまるで本当に試着をしたように洋服が確認でき、電子マネーで決済し、注文してから自動運転車が手元に届けてくれるのです。

AIが購買を予測し、最寄りの小さな倉庫に事前に在庫を移動させているので、注文してから15分で手元に届くなんてことも可能になるかもしれません。

 

例としてアパレルを出しましたが、コンピューターの能力を使うことで労働人口の不測の解消の可能性は大いにあるのです。

 

その間、人は有意義に過ごす人もいるだろうし、空いた時間で新しいビジネスを生み出す人もいるでしょう。

そのことによりベーシックインカム論もより進むことになるでしょう。

この話は日本だけには限らない話ではありますが、対外的な景気と現実的な賃金に乖離があり、少子化政策がうまくいっていない日本には適用しやすいのです。

 

あくまで、こういう可能性もあるという話ですが、政府や官僚はこういうことも考えているのです。

未来は実はそんなに暗いことばかりじゃないというお話でした。

 

では、また。